EBRD、エジプトのガス発電から風力発電への移行資金を支援
[カイロ、9月11日 ロイター] - 欧州復興開発銀行(EBRD)は、再生可能エネルギーに最大10億ドルを約束する一方、2023年からエジプトの5GWの非効率なガス火力発電所の廃止措置に資金を提供する予定であると、同銀行の地域局長が述べた。日曜日。
EBRDの南地中海・東地中海担当マネジングディレクター、ハイケ・ハルムガルト氏は、EBRDはエジプトの送電網の安定化、蓄電池の増設、再生可能エネルギーの地元サプライチェーンの開発、労働者の再訓練などのプロジェクトに最大3億ドルのソブリン融資を調達する予定だと述べた。
再生可能エネルギーに別途約束された10億ドルは、2028年までに政府が計画する主に風力発電のプロジェクト10GWに必要な民間資金の約10分の1に相当すると付け加えた。
エジプトは天然ガス生産国であり、ロシアのウクライナ侵攻による価格と需要の高騰で欧州への輸出を増やすため、国内消費を削減しようとしている。
2015年からシーメンスが建設した巨大ガス火力発電所を3基設置し、電力余剰を抱えている。
政府は、ウクライナ戦争がポートフォリオ投資と観光業からのドル流入の最近の落ち込みを引き起こした後、ガス輸出がエジプト通貨への圧力を抑制するのに役立つことを期待している。
ガスの役割は、11月にエジプトで開催されるCOP27気候変動サミットで争点となる予定だ。
気候変動活動家らは、ガスから急速に移行すべきだと主張している。 エジプトはCOP27の主催者として、経済発展のための移行燃料としてガスの利用を継続したい一部のアフリカ諸国に発言権を与えている。 続きを読む
計画されている10GWの新たな再生可能電力のうち約3GWが、エジプトの紅海アインソクナ港でのグリーン水素生産の試験段階に利用可能になるとハームガルト氏は述べた。
火力発電所の廃止措置によって失われた容量を代替するところもあるだろう。
エジプトは、アインソクナにおけるグリーン水素およびアンモニアプロジェクトに関する一連の覚書を発表した。
当社の基準: トムソン・ロイターの信頼原則。